横浜開港資料館

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What's New「ミニ展示コーナー」

関東大震災100年 古き横浜の壊滅 O.M.プール旧蔵資料より

【会期】2023年8月26日(土)〜11月30日(木)
【会場】横浜開港資料館新館2階 ミニ展示コーナー

1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災から、今年で100年を迎えます。横浜では、3万5千棟を超える家屋が倒壊・焼失し、2万6千人を超える死者・行方不明者が出ましたが、この大災害を生き抜いた人びとのなかには、のちに震災の体験を手記として残した人がいます。イギリス系貿易商社ドッドウェル商会で日本総支配人を務めていたアメリカ人O.M.プール(Otis Manchester Poole, 1880-1978)もその一人です。

山下町72番地(現・中区山下町72番地、ホテルJALシティ関内所在地)の社屋で地震に遭遇したプールは、山手の自邸で被災した家族とともに横浜を脱出しますが、のちにこのときの体験を、“The Death of Old Yokohama”(1968年)と題して刊行します(1976年に『古き横浜の壊滅』として有隣堂から翻訳本刊行)。

本展示では、2005(平成17)年に次男リチャード・A・プール氏から当館へ寄贈されたO.M.プール旧蔵資料から、彼が残した資料の一部を紹介します。

イギリス総領事館構内から神奈川県庁を望む
1923(大正12)年9月 O.M.プール撮影

イギリス総領事館の構内(当館所在地)から、焼失した神奈川県庁舎の残骸を望む。2本のヒマラヤスギ(当館西門のところに現存)の先には、震災で亡くなった領事館員が仮埋葬された墓が並んでいる。奥には、倒壊をまぬがれた開港記念横浜会館(現・横浜市開港記念会館)の時計塔も写っている。

イギリス総領事館構内から神奈川県庁を望む 1923(大正12)年9月 O.M.プール撮影

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