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これから開催予定の展示はつぎのとおりです。
令和2年度第3回企画展示
レンズ越しの被災地、横浜―写真師たちの関東大震災―
2021年1月30日(土)〜4月18日(日)
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情報技術が発達した今日、災害の情報はSNSなどを通じて瞬く間に世界へと広がっていきます。10 年前の 2011(平成 23)年 3月11 日に発生した東日本大震災においても、発災後の悲惨な状況は、テレビカメラだけでなく、様々な媒体に記録され、インターネットを通じて拡散していきました。こうした情報は、東日本大震災の惨状を後世に伝えていく上で重要な役割を果たしています。
しかし、インターネットはもちろん、テレビやラジオもなかった1923(大正12)年 9月1日の関東大震災当時、災害の情報を記録したのは新聞社や通信社の職員、官庁の技術者、そして街中で写真館を営む写真師たちでした。彼らは被災しながらも焼け野原となった横浜の様子をカメラに収め、各方面に発信していきました。
関東大震災の写真は災害の記録をまとめた「災害誌」だけでなく、新聞やグラフ誌、さらに絵葉書などの形で 現在に残っています。本展示では、それらの原板、特に2018(平成 30)年秋に鎌倉市内で発見された西野写真 館旧蔵のガラス乾板を中心に、写真師たちが撮影した被災地、横浜の姿にせまっていきます。
展示構成
- 大正期の横浜と街の写真館
- 地震発生
- 河川とその周辺
- 山下町
- 横浜市街中心部
- 横浜港
- 野毛山
- 横浜駅
- 伊勢山より市街地を望む
- 写真師・岡本三朗
- 写真師・前川謙三
- 震災写真の伝播と記録化