横浜開港資料館

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閲覧室でご覧になれる資料「書家文書」

【た行】

田野井昭子家文書(寄贈)〔2014.4.1公開〕

【解説】田野井家は旧宮下村(港南区日野)の名主藤左衛門家に当る。宮下村ははじめ天領(代官支配)、寛文期に大名久世領、元禄期に分家旗本丹後守領知となり、幕末におよぶ。江戸初期は藤左衛門家、中期以降は儀左衛門家と交代、化政期以後は儀左衛門家が名主を世襲した。『横浜市史料所在目録(港南区)』(1979年)では「田野井三郎家文書」として、773点が採録されているが、その後の転宅等で半数以上が散逸したと思われる。文書は江戸前期から幕末期の年貢割付・村明細・名寄帳・水帳・皆済目録等が中心で、天和3年の水帳や宝永の砂降関係の文書が含まれている。またこれとは別に、昭和初期に同家の古文書を筆耕した横浜市史稿写本3冊が存在する。
【寄贈者】田野井昭子
【総数】307点
【年代】寛文2(1662)年〜明治36(1903)年
【閲覧】原資料
【検索】「田野井昭子家文書目録」

田野井儀明家文書 (寄託)

【解説】久良岐郡宮下村(現港南区)の名主を務めた田野井家の文書記録。資料は、江戸時代後期から明治初年のものが中心で、一部、日野小学校関係の明治時代中期以降のものを含んでいる。江戸時代の御用留、村入用帳、鎮守春日社の関係資料などがある。
【寄託者】田野井儀明
【総数】約650点
【年代】1735(享保20)年〜1913(大正2)年
【閲覧】原資料
【検索】「田野井儀明家所蔵文書目録」(『横浜市史料所在目録 1』)

田中美枝家文書(寄贈)〔2014.6.2公開〕

【解説】神奈川区斎藤分にあった同潤会分譲住宅の町内会・潤和会の記録簿などが中心。同潤会住宅は、関東大震災の後、中産階級・俸給生活者等を念頭に建設された分譲住宅で、斉藤分は1928年7月に竣成した、同潤会最初の分譲住宅として知られる。資料からは、1931〜32年にかけての借地争議の交渉過程、石炭などの共同購入など、昭和初期の新興住宅地における町内会の動向が克明に記されている。
【寄贈者】田中美枝氏
【総数】22点
【年代】昭和3(1928)年〜昭和20(1945)年
【閲覧】複製(文書134)2冊
【検索】「田中美枝家文書目録」
【備考】澤内一晃「同潤会分譲住宅の借地争議」(『横浜開港資料館紀要』25号)、上田由美「同潤会斎藤分分譲住宅関係資料」

千草

【解説】鶴見区の鶴見神社の宮司だった黒川荘三が編纂した地誌。江戸時代から昭和初年の鶴見を中心にした歴史が、古記録をもとにまとめられている。編者は、1846(弘化3)年に生まれ、長じてからは地域の文化人として活躍し、生麦事件の記念碑を建立した人物として知られている。なお、市史稿写本にも「千草」がある。
【原蔵者】鶴見神社
【総数】5点
【年代】昭和初年
【閲覧】複製本(Ca5-01.2)
【検索】「鶴見神社所蔵、千草(黒川荘三記)」

都筑郡白根村文書

【解説】都筑郡白根村(現旭区)の名主を務めた家に伝存した文書記録類。白根村は、延宝期(1673〜1681)までには上白根村と下白根村に分かれていたが、下白根村の名主家の文書と推測される。
【総数】18点
【年代】1687(貞享4)年〜1848(嘉永元)年
【閲覧】原資料
【検索】「都筑郡白根村文書目録」

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