講演会
開国150周年記念講演会・シンポジウム
「ペリー来航―そのとき幕府は、人びとは…」
2004年5月29日(土)、はまぎんホール・ヴィアマーレ(西区みなとみらい)で、「ペリー来航―そのとき幕府は、人びとは…」と題して開国150周年記念の講演会とシンポジウムが開催された(主催=横浜開港資料館、共催=財団法人はまぎん産業文化振興財団・横浜市教育委員会)。会場は約450名の参会者で満席に近い盛会であった。
記念講演
はまず作家平岩弓枝氏の講演「くらしの中の開国」で始まった。同氏は、かつて恩師長谷川伸に勧められて横浜で生まれて初めて講演をしたときのエピソードを披露したのち、ペリー来航からハリスとの通商条約までの開国のあゆみをたどった。
ユーモアあふれる講演に会場はしばしば笑いにつつまれたが、欧米諸国のアジア進出のなかで、中国のように戦争になって負けていたらどうなっていたか、あるいは朝鮮のように勝っていたらよかったのか、とアジア諸国の歴史の岐路について問いかけ、日本では幕府はペリーとの交渉にかなりがんばったのではないか、と評価した。
平岩弓枝氏
|