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館報「開港のひろば」バックナンバー


購入文書の例

 当館では、横浜の歴史を解明するうえで貴重な資料や、展示品として逃すことができない資料がある場合、予算の許す限りこれを購入しているが、「横浜税関拡張工事計画説明書」は、そのようなものの一つである。

 横浜港が近代港湾として成長するうえで、最も大きな節目は、19世紀末から開始された税関拡張工事で、新港埠頭や赤レンガ倉庫が造られている。本文書は、工事が着手される以前の1897年(明治31)に、明治土木工学の最高権威古市公威によって構想された横浜港拡張工事の計画であり、接岸岸壁をもつ埠頭と上屋倉庫の必要、海陸連絡鉄道の敷設や可動式クレーンの必要を提唱した、まさに税関拡張工事の基本構想を示したものである。これまで、本文自体は『横浜税関海面埋立工事報告』(明治39年刊)に掲載されていたが、独立した文書(写本ではあるが)としては初見であり、企画展示『20世紀初頭の横浜』に出陳され、今後もさらに活用されよう。


館蔵諸文書の今後

 今後、館蔵諸文書の検討がすすめば、さきの「設楽文庫」のように、不十分であるものの文書群として独立させることが適当となるものもあると考える。実際、館蔵諸文書に整理されたのち、新聞・雑誌として再整理された資料も少なくない。したがって館蔵諸文書は流動的な要素をもった資料群ではある。

 館蔵諸文書は、所蔵文書・資料はたとえ1点でも一般公開することを目的とする横浜開港資料館で、もっともその基本理念にそった文書・資料群であるといえるのである。

(平野正裕)


館蔵諸文章の例:「婦人向シンガーミシン目録」(年代不詳)

「開港のひろば」第84号
2004(平成16)年4月28日発行

企画展
開国150周年「ペリー来航と横浜」
企画展
「ペリー来航と横浜」隊員の日記や海図から
資料余話
ドン・ブラウンの上司、W・フライシャー
資料よもやま話1
ペリー来航前夜の江戸防衛計画
資料よもやま話2
横浜資料の宝庫−館蔵諸文書

「横浜市史編集室」印の文書
失われた「設楽文庫」
明治初期の吉田新田
館蔵諸文書の今後
閲覧室から
新聞万華鏡(15)
関口昭知と新聞
資料館だより




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最終更新日2006年8月20日  Last updated on Aug 20, 2006.
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