展示余話
ドン・ブラウンの上司、W・フライシャー
フライシャー(右)と外相松岡洋右(左)インタビュー写真(1940年)Volcanic isle より

本誌前号(83号)で、前回の企画展示「ある知日家アメリカ人と昭和の日本」開催に合わせて日米開戦時の駐日アメリカ大使グルーや、戦後に評論家として活躍した石垣綾子(マツイ・ハル)などブラウンと交流のあった人びとを紹介した。
今回は、『ジャパン・アドヴァタイザー』紙 The Japan Advertiser で長くブラウンの上司であった編集長のウィルフレッド・フライシャーWilfrid Fleisher を取り上げ、戦時下のアメリカで果たしたその知日家としての役割を簡単ではあるが紹介したい。
フライシャーの経歴については、おもにその著書『火山列島』Volcanic isle と『日本について為すべきこと』What to do with Japan のブックカバーの著者紹介、およびE・R・メイ、掛川トミ子訳「マス・メディアの対日論調」(『日米関係史 開戦に至る10年 4マス・メディアと知識人』1972年所収)をもとにした。
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