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館報「開港のひろば」バックナンバー


写真(3)新聞売り小政


新聞販売店と新聞小政

 幕末から明治初年にかけて発行された新聞は、絵草紙屋や書店で販売されていた。『横浜毎日新聞』などの近代的な新聞が創刊されてからも、しばらくはそのような状況にあったという。『横浜毎日新聞』の創刊号には、毎日購入する読者には活版社から直接配達し、遠方の購読者には最寄の取次所から届けると書かれている。

 写真(3)は、新聞売りの安藤政吉、通称小政である。『横浜市史稿風俗篇』(昭和7年)によれば、安藤政吉は当時弁天通り4丁目で新聞取次業を営んでおり、襟に諸新聞小政と染め抜いた印半纏に紺の股引・腹掛け姿で、黒塗りのはさみ箱を担ぎ、鈴を鳴らして市中で新聞を売り歩いていた。

 政吉は小柄だったので小政とあだ名され、自ら襟に小政と書いていた。そのいきな姿は東京でも評判になったほどで、万事新しいものを好む五代目尾上菊五郎が、劇中に新聞売小政の扮装をして人気を博した。その姿は、錦絵にも刷られて、絵草紙屋の店先にまで小政の名前と評判は広がったということだ。

「開港のひろば」第82号
2003(平成15)年10月29日発行

企画展
日刊新聞、誕生ス
−『横浜毎日新聞』と文明開化の横浜−
企画展
『横浜毎日新聞』と文明開化の人々

各村へ新聞を回覧
新聞の購読
『横浜貿易日報』
展示余話
「団菊以後」の横浜
資料よもやま話
高島嘉右衛門と大綱山荘〜高島台に残る和洋折衷住宅〜
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新聞解話会
資料館だより

 この写真の撮影年代は不明であるが、明治14年(1881)9月に発行された『横浜細精記』(写真(4))の「新聞及売捌(販売)」の項目に、売捌人(販売人)として安藤小政の記載があるから、写真もこの頃のものかも知れない。

写真(4)新聞売捌人(販売人)





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最終更新日2006年8月20日  Last updated on Aug 20, 2006.
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