横浜開港資料館

HOME > よこはま事始め・よくある質問Q&A > よこはま事始め > 港と町づくり〈2〉

よこはま事始め・よくある質問Q&A よこはま事始め

○港と町づくり

●近代道路

ブラントンの設計により、明治3年(1870年)、居留地の下水道工事に合わせてマカダム式砕石(さいせき)舗装が実施された。その工事監督にあたったデービスは、その後神奈川県雇い技師となり、野毛坂切通し切り下げ工事や居留地道路の散水事業に従事した。

●街路照明

居留地の下水・道路整備の一環として、やはりブラントンの手で石油灯による街路照明が計画され、1870年(明治3年)9月には、実験的ではあったが、海岸通りの街灯柱に石油灯がともった。

●ガス灯

ガス灯建設計画は慶応年間にさかのぼるが、明治3年に本格化する。高島嘉右衛門(たかしまかえもん)のガス会社は、技師プレグランの指導のもと、伊勢山下に工場を建設、明治5年(1872年)9月29日、大江橋から馬車道、本町通りにかけて、日本最初のガス灯がともった。

横浜名勝競 伊勢山下瓦斯本局雪中の一覧
横浜名勝競 伊勢山下瓦斯本局雪中の一覧
国松画 明治13(1880)年
図版・請求番号一覧

●電灯

日本最初の電灯会社は明治19年開業の東京電灯会社。横浜では少しおくれ、22年に横浜共同電灯会社が設立された。翌23年常盤町に火力発電所が建設され、10月1日から送電が始まった。

●近代水道

明治6年(1873年)に竣工した多摩川を水源とする横浜上水が最初。当初はすべて木樋(もくひ)、のちに一部鉄管化された。その後改築計画が立案されたが実現せず、より近代的な横浜創設水道が、パーマーの設計・監督により、明治20年に完成した。

水道創設記念噴水基
水道創設記念噴水基
明治20(1887)年完工の横浜水道のモニュメント。横浜駅(現桜木町駅)前の光景
図版・請求番号一覧

このページのトップへ戻る▲