HOME > 館報「開港のひろば」 > バックナンバー > 第140号 資料よもやま話 100年前の駐横浜ベルギー総領事C.バスタン旧蔵資料〈4〉
「開港のひろば」第140号
|
資料よもやま話
100年前の駐横浜ベルギー総領事
C.バスタン旧蔵資料
日本 昔噺(むかしばなし) のちりめん本
ちりめん本とは、1885(明治18)年に長谷川武次郎が考案した日本の昔噺翻訳シリーズ本である。縮緬(ちりめん)状の和紙に印刷されているため「ちりめん本」と呼ばれ、美しい装丁で外国人に人気があった。図5の4冊はバスタン家が日本から持ち帰ったものだろう。
これらの資料は、当館ミニ展示「100年前の駐横浜ベルギー総領事」で紹介している(新館2階)。会期は5月6日(日)までと、残り日数はわずかだが、ぜひご覧いただきたい。
末筆になりましたが、資料の寄贈者、ジョーンズさんに心よりお礼を申しあげるとともに、仲介の労をとってくださったご友人の鈴木裕子・巧一さん夫妻にも感謝申しあげます。
(中武香奈美)
*図版はすべてデニス・ジョーンズ氏寄贈・当館所蔵「駐横浜ベルギー総領事C.バスタン旧蔵資料」より。
From “Charles Bastin Papers,” donated by Ms. Denise Jones to Yokohama Archives of History