横浜開港資料館

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「開港のひろば」第104号
2009(平成21)年4月22日発行

表紙画像

資料よもやま話1
久良岐郡谷津村(やづむら 金沢区)
小泉家文書寄託される

『地域資料を読む 4』

実は、小泉家文書が当館に寄託されることとなった直接のきっかけは、『地域資料を読む 4』の編集作業であった。

当館では、市内に残る古文書を写真版と解読文・解説文で紹介する『地域資料を読む』という資料集を、平成17年度から刊行している。これまで『1 布川家文書』『2 神奈川宿往来』『3 添田家文書』を刊行している。このうち2については、神奈川宿古文書の会・神奈川宿遊学セミナーと、3については鶴見歴史の会古文書研究部会との共同編集という形をとっている。

平成20年度は、このシリーズの第4集目にあたり、金沢区の生涯学習団体“わ”の会の「古文書を読む会」の方と史料の選定や解読等を行った。本資料集(平成21年3月刊)には、18世紀後半から20世紀初頭にかけての金沢地域を象徴するような古文書・約20点を採録している。この中には、「小泉家文書」のほかに、横浜開港資料館が収蔵する「松本ナミ家」(町屋村)、「斎田助一家」(柴村)、「安田茂家文書」(洲崎村)、「鹿島市太郎家」(富岡村)、などが含まれている。

また、「小泉家文書」については、平成21年度の早い段階で、閲覧公開に供する予定である。『地域資料を読む 4』と併せて、ご利用頂ければ幸いである。

(松本洋幸)

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