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「開港のひろば」第104号
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展示余話
ネイサン・ブラウンの伝記とともに
−伝記に挟まれた二点の資料−
ネイサン・ブラウンの伝記
先ごろ開催した「横浜開港と宣教師−翻訳聖書の誕生」展では、バプテスト派宣教師ネイサン・ブラウン(以下N・ブラウン)が行った聖書翻訳の軌跡と、彼が自宅に設けた印刷所バイブル・プレスの出版物に焦点をあてた。
N・ブラウンの生涯を知る上で欠くことのできない資料が、N・ブラウンの伝記『世界は一家族』The Whole World Kin, A Pioneer Experience among Remote Tribes, and Other Labors of Nathan Brown, Hubbard Brothers, 1890年)である(写真1)。著者は、N・ブラウンが最初の夫人エリザとの間にもうけた娘(次女)エリザ・ホイットニー・ブラウンである。本書により、N・ブラウンのインド・アッサムでの伝道の軌跡や横浜の山手での生活を知ることができる。また展示では、本書を、N・ブラウンの葬儀の様子を伝える資料として出陳した。