横浜開港資料館

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館報「開港のひろば」バックナンバー

「開港のひろば」第144号
2019(平成31)年4月27日発行

表紙画像

展示余話
鉄道を題材とする浮世絵

企画展示「浮世絵でめぐる横浜の名所」では、展示構成の最後において、近代化=文明開化を象徴する題材として、明治2年(1869)に鉄橋として築造された吉田橋と、新たな交通手段である新橋駅〜横浜駅(現在の桜木町駅)を結ぶ鉄道の開通を取り上げた。ここでは、後者についてもう少し詳しく検討してみたい。

新橋駅〜横浜駅の鉄道開通は、明治5年(1872)9月12日が正式な開業日であるが、工事はそれ以前より進められており、文明開花の地である横浜にふさわしい題材として、想像図を含めた多くの浮世絵に描かれている。

以下、二点の浮世絵を取り上げてより詳細に紹介してみたい。

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