横浜開港資料館

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館報「開港のひろば」バックナンバー

「開港のひろば」第108号
2010(平成22)年4月24日発行

表紙画像

工事完了・事業再開のごあいさつ

横浜開港資料館は、老朽化した空調設備の取替工事のため、本年初頭から全館休館し、皆さまがたにご迷惑、ご不便をおかけしておりました。

ようやく工事が完了し、4月10日から常設展示室を開き、24日からは企画展「地域メディアの誕生」を開催し、閲覧室利用など通常業務を全面的に再開しました。

人にとってはもちろんのこと、さまざまな資料にとっても、安定した環境の整備は欠かせない問題ですが、当館にとっての懸案の一つが解決できましたことに、とりあえず安堵しております。

工事中は、貴重資料を横浜市歴史博物館の収蔵庫等に移動し、館員は近くの仮事務所で執務しました。その関係もあり、各種レファレンスや、図書・映像等への図版提供などは継続しましたものの、不十分な点も多々あったかと存じますが、御海容のほどお願いいたします。

企画展示の準備

工事期間中に新たな企画展示を準備することには支障なしとはしませんでしたが、幸いに神奈川県立図書館・横浜市中央図書館、羽島知之氏ほか資料所蔵機関・所蔵者の皆さまのご協力のおかげで、予定通り開催にこぎつけることができました。

HPの充実

ハードの開港資料館は休館していましたが、その間に、ソフトの開港資料館の充実をはかりました。

小中学生に文明開化の歴史を知ってもらおうと、インターネット上の当館HP(ホームページ)のキッズページに「文明開化をのぞいてみれば…」を掲載し、楽しみながら学んでもらえるよう心がけました。

また「よこはま歴史画像集」の図版も大幅に拡充しました。HP利用者は昨年度は延べ約15万人、ページ閲覧は72万ページを超えています。

図版の提供

図書・映像等への図版提供希望は、「開国博」終了後も引き続き盛んで、昨年度は申請件数860件、総資料点数は約3000点に及びました。幕末・明治を扱った昨今のテレビドラマ人気もあったかと思われます。当館所蔵資料が、ひろく歴史理解を助ける役割を果たしているとすれば、うれしいことです。

今後に向けて

「開港150周年」記念事業のなかで、地道な調査研究を踏まえた当館のさまざまな活動が、横濱ロータリークラブから表彰されるなど、各方面から良い評価をいただき、館員一同張り合いを感じております。

これからも、さまざまな記念すべき周年がめぐってきますが、横浜開港資料館は、横浜の歴史のさまざまな局面を、さまざまな資料を活用しつつ豊かな姿で市民の皆様にお示しし、貴重な資料を次代に伝えてまいります。

(館長 高村直助)

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