昨春の第1展示室につづき、このほど第2展示室をリニューアルしました。
この展示室のテーマ「街は語る―開化ヨコハマ」はそのまま生かしながら、新しい資料や新鮮な工夫で全体を一新しています。 まず中央の吊りケースの半数近くを完全に入れ替えました。新設されたのは「横浜写真」「横浜毎日新聞」「貿易港横浜」「中華街」「大桟橋」「山手と元町」の6つのコーナーです。また従来の「新港埠頭」「石鹸工場」「横浜駅」などのコーナーもできるかぎり新しい資料を展示しています。明治・大正期の街の歴史がこれまでとちょっと違った顔を見せているはずです。歴史散歩にも新たなヒントがあるかもしれません。
また右手の壁面の展示は、これまでと違う視点を導入しました。当館の歴史資料館としての特性を生かして、「資料は語る」がキーワードとなっています。「文書」「古写真」「絵葉書」「地図」「新聞」といったさまざまな資料が横浜の歴史をどう語っているのか、を追求しています。そのなかで新聞のコーナーは「さわれる展示」になっています。明治の新聞を手にとって(もちろん複製ですが)読んでみてください。思いがけない発見があるかもしれません。
新しくなった第2展示室で「街は語る」、「資料は語る」横浜の歴史をたどってみませんか。
新たな資料から。左上から「横浜貿易新聞」「横浜毎日新聞」、蒔絵表紙の写真アルバム、「横浜生糸改会社連名」、絵葉書のいろいろ。
「都市発展記念館」がオープン
横浜・関内のほぼ中央、中区日本大通にある市の認定歴史的建造物のひとつ旧横浜市外電話局(昭和4年建造)を整備して、このほど横浜の新しい展示施設で、横浜開港資料館の姉妹館でもある「横浜都市発展記念館」がオープンしました。
横浜市が関東大震災や横浜大空襲による被害を乗り越えて発展してきた様子を、昭和戦前期を中心に「都市形成」「市民のくらし」「ヨコハマ文化」の3つのゾーンに分け、パネルや映像などで紹介しています。
横浜開港資料館と併せて見学していただければ、横浜の歴史がより深く理解できます。
同じ建物内に「横浜ユーラシア文化館」も同時オープンしました。東洋学者の故江上波夫氏が横浜市に寄贈した考古・歴史・美術資料と文献約2万7,500点が収蔵され、広大なユーラシア大陸を舞台に繰り広げられた多様な民族の文化と交流の歴史を紹介しています。
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