横浜開港資料館

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「開港のひろば」第136号
2017(平成29)年4月26日発行

表紙画像

企画展
「横浜・地図にない場所」展示資料から

下の2枚の絵図を見くらべていただきたい。どちらもほぼ中央に開港場を配したもので、作者はともに、浮世絵や鳥瞰絵図の作者として名高い、玉蘭斎貞秀である。図1「大港横浜之図」は慶応4年(1868)頃の制作で、図2「横浜明細之全図」は、明治3年(1870)10月に出されたものである。この時期はちょうど、慶応2年(1866)の大火後、英国人技師R・ブラントンの計画によって、開港場の整備が進められている最中であった。そのため、この2つの絵図の制作年は2年ほどしか離れていないが、描かれている横浜には大きな変化がある。この間に消えたもの、新たに生まれたものは何かを、2枚の絵図で確認していきたい。

図1 大港横浜之図 橋本玉蘭斎貞秀画 [慶応4(1868)年]当館蔵
図1 大港横浜之図 橋本玉蘭斎貞秀画 [慶応4(1868)年]当館蔵
図2 横浜明細之全図 橋本玉蘭斎貞秀画 明治3(1870)年 当館蔵
図2 横浜明細之全図 橋本玉蘭斎貞秀画 明治3(1870)年 当館蔵

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