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閲覧室でご覧になれる資料〈4〉文献資料「和図書」

【概要】

 当館所蔵和図書(日本語で書かれた図書)は、形態から洋装本と和装本に分け、整理されている。所蔵数は、2003(平成15)年3月現在、洋装本が約31,000冊、和装本が約200点である。これらのなかには、コレクション・諸家文書として整理された和図書は含まれない。また洋装本の中には、行政資料として紹介されている図書約3,000冊も含まれている。
 収集の経緯は次の4つに分けられる。

  1. 当館開館以前に横浜市史編集室で収集され、当館設立とともに移管されたもの。
  2. 個人・機関から寄贈された図書。
  3. 購入した古書・新刊本。
  4. 当館が刊行した図書及び,他の機関が所蔵する図書のマイクロ・フィルムからの紙焼きないし電子式複写を製本した当館作製の複製図書(生産等と呼ぶ)。

 1.には、行政資料の大半と、いわゆる横浜本と呼ばれる横浜で刊行された、横浜の歴史にとって貴重な和図書の多くが含まれていた。
 また、3.購入図書 4.生産等は、以下の収集方針にもとづいて行われる。
〈1〉失われた公文書に代わる出版物、つまり政府関係資料や神奈川奉行をはじめとする地方官公庁に関するもの、史的価値ある横浜市の行政資料など(行政資料の項目を参照)。
〈2〉横浜・神奈川の歴史に関する文献資料。
当館の開館時に移管された図書を核に、収集を行ってきた。なかでも「五味文庫」(個人コレクションの項参照)は、いわゆる横浜本といわれる貴重な図書が多く、明治期・大正期の横浜・神奈川の歴史に関する図書の収集は、五味文庫の欠を埋めるかたちで、収集が行われてきたといっても過言ではない。主な資料は後述する。
〈3〉参考文献資料。歴史や史料に関する辞書・辞典・目録等、また横浜・神奈川に関する文献等である。

【総数】洋装本31,000冊、和装本200点
【年代】江戸中期〜現在
【閲覧】原資料(一部複製本)。参考文献、または横浜関係の図書で利用頻度の高いものは閲覧室に開架。大部分は閉架書架に収蔵。
【複写】電子式複写は大正期以降に刊行された洋装本に限る。それ以前の洋装本とすべての和装本については別途撮影申請が必要である。ただし大正期以降に発行されたものであっても、保存上の理由などにより別途撮影申請を必要とする場合もある。
【検索】洋装本(和図書・洋図書)の検索方法はWeb-OPACおよび閲覧室でのカード目録による。和装本(和本)については、閲覧室に装備してある「和本仮目録」による。そのほか『横浜関係人物検索図書目録』、『横浜開港資料館収蔵行政資料目録』を参照されたい。また『ブルーム・コレクション書籍目録』、『五味亀太郎文庫目録』、『岡コレクション図録』などの各個人コレクション目録も参照されたい。

【主な資料】

 当館所蔵和図書のなかで、(1)歴史(2)地誌(3)人名録・商工名鑑(4)産業・貿易(5)教育・文化(6)軍事関連翻訳書(7)聖書・教書の各分野について、明治期に出版され、かつ横浜で刊行された和図書を中心に、主なものをあげる。


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