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閲覧室でご覧になれる資料〈5〉画像資料「芝居番付」

【概要】

 芝居番付は、劇場が興行の際、題名、役者名、料金、芝居の見せ場の絵などを印刷して配ったものである。演劇史の研究資料としてはもちろんのこと、庶民生活の資料としても活用できる。
 横浜では開港直後から芝居小屋が建てられたが、とくに明治10年代以降伊勢佐木町を中心に多くの劇場が設けられ、市民に親しまれた。横浜は新しくできた町だけに、因習にとらわれることが少なく、演劇界の新天地として、自由な雰囲気のもとで、さまざまな試みが行われた。また、東京に近い利点を生かして、当時最良の、あるいは最新の演劇が導入されたこと、日本の東西、洋の東西の交流の場となったことも特色となっている。そのような意味で、横浜の演劇史は、近代日本演劇史の観点からも興味深い内容をもっている。
 当館では、明治・大正期の横浜の芝居番付を多数収蔵している。その大半は、横浜市民博物館と落語家志ん馬の旧蔵品が横浜市史編集室を経て移管されたものであり、横浜では最大級のコレクションといえる。演劇の種類は大半が歌舞伎だが、明治30年代以降は新派も多くなる。新旧合同劇や芝居と映画の連鎖劇、奇術などもある。

【総数】595点
【年代】1872(明治5)年〜1921(大正10)年
【閲覧】複製本
【複写】複製本からの電子式複写
【検索】当館編・刊『横浜開港資料館所蔵芝居番付目録』(1991年)
【備考】古井戸秀夫「横浜の芝居番付」(当館編『横浜の芝居と劇場:幕末・明治・大正』・1992年)。


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